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INTERVIEW

『みくにゃんでぬくにゃん♥ニ発目』

白井サモエド

主催・編集・営業

※画像は本人と無関係です

C91で発行される話題の合同誌『みくにゃんでぬくにゃん♥二発目』。前作『みくにゃん
でぬくにゃん♥
』から1年半、主催者
白井サモエドにその製作の真意を迫るのが今回のインタビューの目的である。
(web編集部注※以下、『みくにゃんでぬくにゃん♥』は『みくぬく』と表記)

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―今回はよろしくお願いします。みくにゃんでぬくにゃん♥

白井サモエド(以下、白井)
よろしくお願いします。みくにゃんをそんな目で見るな!(暴れる白井)

―1年半という期間を空けて、また前川みくを題材にした合同誌の発行。「出オチ」とも言われた前作から、何故敢えて2作目を作ろうと思ったのでしょうか?

白井
正直、最初は作るつもりは全くありませんでした。みくぬくは前回の参加者全員のお陰で最高の物になったのに、また同じ物を作っては蛇足になると考えていました。少し話が逸れますが前回のコンセプトは『みくぬくを創った男達』でも語った様に、「どこぞの馬の骨にみくにゃんのエロ本を作られる前に、誰かにみくにゃんが汚される位ならいっそ自分の手で、誰も見たことがないみくにゃんのエッチな合同誌を作ろう」というものでした。

―更にそのコンセプトの真意は「自ら合同誌を主催することでみくにゃんをエッチな目
で見る不埒な輩を一網打尽にする」でしたよね?非常に知能の高い囮捜査の様な…。


白井
お陰で多くの不貞の輩を土に返せました。ただ間違ってほしくないのは「誰も見たことがないみくにゃんのエッチな合同誌を作ろう」という純粋な気持ちも勿論持っていた、ソレも知って欲しいです。

当時、世の中で一番エッチなみくにゃんの合同誌が出来たと自負していたのですが、後に色々な方面から「この合同誌はエロ本じゃない!」「ギャグ漫画だ!」と言われてしまうことが何度かあって…。

珠玉の合同誌の根本を否定
されてしまった瞬間。
この後、白井の反骨精神に
火がついた。
 
『みくぬくを創った男達』
より。

​―それはなかなか、衝撃的な感想ですね。
 

白井
酷いと思いましたね。参加者と主催の18人が全力で作成したエッチな合同誌をギャグ漫画扱いですから。だから「そんならガチエロ合同誌を作って見せてやるよ!」と、そう思いました。これが2作目製作の理由です。

―だから今回のみくぬくのコンセプトは「ガチエロ」と「信用」なのですね。

白井
そうですね。もう「みくにゃんをそんな目で見るな!」なんて無粋なことは言えません。
だって仕方がないことですよね。子猫を見れば可愛いと思い、真っ赤な夕陽を見れば綺麗だと思う。小さなことや些細なことに心を動かされる、それが人間じゃないですか。だからみくにゃんを見たらエッチな気持ちなるのも当然。特に男性にとっては仕方がないことですよね。私もおぼこではないので、この1年半でそう思える様になりました。

※おぼこ

  • 世慣れていないこと。また、異性との性的関係のない娘。処女。

  • ボラの幼魚の異称。浅利七海合同誌早く出て。


それと、参加者の皆さんに声をかけて返事を頂いた際「みくぬく二発目を最高のエッチな

合同誌にしてやろう」という気持ちを強く感じました。それを受け止めるのも主催の役目だと、そう思います。

―ネットの一部では「どうせまたからくりサーカス」「ジュビロ合同誌」と言う声も。

 

白井
弁解は難しいですね。信じられていないのは薄々ですが肌で感じています。

また少し話がずれますが、藤田和日朗先生の著作『うしおととら』にヤクザの徳野信二という人が居ます。小さい頃は村で悪さばかりしていた彼は、よく母親に「まっすぐに立ちな、信二!お天道さんにもほかの人にも顔を向けるんだ信二!まっすぐに立ちな!」と叱責されていました。
太陽は、お天道さんはいつも私達を見ています。藤田和日朗ファンを公言する私も、徳間さんの最期の様にまっすぐに立って、お天道さんにカオを向けていたい。コレが合同誌を作るにあたっての主催者である自分の心構えです。こう言えば私の今回の合同誌にかける想いや気持ちは伝わるでしょうか。

太陽を見つめてまっすぐに立つことは時には苦しいかもしれない。しかしその方が気持ちが良いのだ。
藤田和日朗の作品には大事な物が詰まっていると白井は語る。
藤田和日朗著作
『うしおととら』より。

​―少しだけ、信じてみたくなりました。期待させて頂きます。では、今回の合同誌の見所を教えてください。

白井
全て、としか言いようが無いですね。あらゆる面で前回よりも遥かにパワーアップしています。全体のページ数も100ページと増えましたし、カラーページも倍増しました。ヌキ所満載。エッチ漫画やイラスト以外にも実録ソープレポコスプレグラビア等も載っていてバラエティに富んだ本です。


―執筆陣も前回の18名より増えていますね?

白井
そこも頑張りました。自画自賛ですが、とても豪華な執筆陣になったと感謝の気持ちが耐えません。今回残念ながら参加を見送ることになった方々も何人か居ます。でも、皆さんとても真摯に参加を検討して下さったのでそれだけでも嬉しかったですし、それに応える為にもガチエロ合同誌を発行してみせます。

―本当にガチエロなんですか?

白井
信じて。

 

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『みくにゃんでぬくにゃん♥二発目』は12/31(土)東地区“ミ”ブロック-31b
「ブランコ紳士」で頒布予定。とらのあな、メロンブックスでの書店委託やDMMでの
電子書籍での頒布も予定されている。本当にガチエロ合同誌なのかは自分の目で確かめ
よう。既刊の「みくぬくシリーズ」も頒布されるので、未読の方はまとめ読み推奨

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白井サモエド//シライサモエド

漫画家

1980年代生まれ、岩手県出身。大学時にひきこもり、外界との接触を絶つが、学外の友人とサークル「ブランコ紳士」を設立し同人活動を開始。ひだまりスケッチ・涼宮ハルヒの憂鬱・東方projectを経て2009年からアイドルマスターシリーズの二次創作を手がける。2010年から2012年までアイドルマスターDSの水谷絵理を主軸に、ネガティブで陰鬱な雰囲気の中にコミカルさを感じさせる作風を展開。社会のダンゴ虫の様な同類からの共感を得て、白井本人も心のリハビリとなる。2012年の後半からは一貫してシンデレラガールズの前川みくを中心に続々と同人誌を発行。全体的に偏差値2の様な「頭を使わないで読める糞マンガ」を描ける様になる。ギャグ4コマを中心に創作をする傍らBLやシリアスな内容の同人誌や『からくりサーカス』のパロディ『からくりモバマス』も手がける。何の接点も無い両者を強引に結びつけた結果、「からくりサーカスの感動シーンが台無し」「泣きたいのに泣けなくなった」「訴訟」「みくにゃんのモンペ」とそれなりに好評価を得る。その後、2015年に自身初めての合同誌『みくにゃんでぬくにゃん♥』を主催。今作への自信に繋げた。

サモエドはロシアのシベリアを原産地とする犬の品種のひとつ。母方の祖父は少年兵時代の戦時中、満州でロシアの捕虜となるもロシア兵に「同胞?」と誤認されてただ一人厚遇を得た。その為、白井はアイマスではアナスタシアを、ガルパンではプラウダ高校に良い感情を持っている。養護教諭(保健室の先生)の免許を持っていて、リンゴが好き。

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